総量規制ってなんぞや?
はじまりました、「財布とカード」利用術のコーナー。
正しく賢く利用するには、やっぱり知識が必要です。知らずになんとなく利用していることほど恐ろしいものはない!
ということで…今回は意外と知らない?総量規制についてお話いたします。
お金に困った時、あなたはいつもどうしていますか?
親に借りる?友達に借りる?でもその人たちが貸すだけの余裕がなかったらどうしますか?
そういった時に利用したいのがカードローンやキャッシングといった、現金を貸し付けてくれるサービスです。
いわゆる「借金」ですが、クレジットとシステムはそんなに変わりません。
借りたお金+金利で、返済すればOKです。
さて最近注目されている「総量規制」ですが、これはカードローンやキャッシングなどで貸し付けできるお金を制限する仕組みです。
<年収の3分の1以上の借入れはできない>
とこのようになっていますが、年収が300万円の方の場合、総額で100万円を超える借入れは出来ないということに相成ります。
何故そんなルールが出来るか?
このルールがない場合、たとえば年収300万の人が、気軽に1億円借りてしまう…なんてことになりますね。
そして返せずに、自己破産や夜逃げ、自殺など…そんなことされたら、貸した方は大損ですし、借りた人の人生も真っ暗です。
総量規制は、返済能力のない人が気軽に大きな借金を背負わないために作られた法律であると共に、貸す側が倒産するほどのお金を貸さないで済むという法律でもあります。
銀行は総量規制の対象外です。
何故かというと、家や車を買う時、もしくは高額の医療費がかかる場合など、3分の1では到底追いつかない金額になってしまいますので、これを銀行が特別なローンを組んで、対処できるようにするためです。
簡単な説明でしたが、総量規制について、その意味と役割を理解していただけたでしょうか?
何も意地悪で作られた法律ではないのです。
間違って多額の借金を作らないようにするためと、悪意のある人間によって知らないうちに多額の借金を背負いこませられないようにするための重要なルールだと言えます。